ツールドおきなわ・市民200km 4位・成毛 : レースレポート
大学の後輩・成毛のレースレポートです。
彼は理系の自分と違い、文系なので文章力があるので、より臨場感が伝わるかと思い、mixiの日記を貼り付けました。
去年は彼とツールドおきなわ・市民50kmでスタートから逃げて、最後は真剣勝負して、1,2フィニッシュ。去年は、スプリントで勝ちましたが、今年はスプリントで負けました。
源河の上りは、オーベスト3人で先頭を固めて、ペースを作り、最後はチームプレーで、成毛が集団頭を取る。最高の形でした。
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ツールドおきなわ200kmに出場してきました。
結果は4位でした。
持っている力を最大限発揮することができ、そういった意味ではスッキリしています。結果に満足できるか、するべきかという問題は別にして納得はしています。
<<レポート>>
レース前
当日の起床は3時20分頃。
睡眠時間は3時間もなかったのですが、前日は軽くコース試走しただけで疲労はなく、また寝すぎてもよろしくないのでこれはこれで良かったかと。
食事はうどん1.5玉、ウィダーエネルギー×1、アミノバイタルゼリー×1、寿司12カン。
さらにレーススタート前にパワーバー×1、エネキューブ×1を投下。
お腹いっぱいです。
ウォームアップは1秒もせず。普久川までの平地がアップ代わりです。
補給食は背中にカーボショッツを10コ、それから梅丹のアレを1コ突っ込んでおきました。
このくらいあればまず足りないことはないでしょう。
ボトルはアクエリアスを入れていきました。やっぱり飲み慣れているドリンクが一番です。
レース
=序盤平地=
レース開始後10km地点でまさかの後輪パンク…!
とにかく焦らないように心に言い聞かせる。 落ち着け。落ち着け。
コースの端に立ち機材車を待つ。(後に西谷さんにパンクしても走り続けないと集団復帰に手間がかかると指導を頂きました。)
ホイール交換後はカーペーサーを付けてもらったひたすら下ハン。
集団が縦長&まったりペースなこともあって思っていたよりも早く追いつけました。
良いアップができた気がします。
集団はとにかくまったり。40km/h前後でおしゃべりしながら走る。
以前レースで一緒に走った06年200kmチャンプの武井選手が自分のことを覚えていて下さってました。最後の源河で勝負しよう!とのお言葉を頂き、たじたじです。
=1回目普久川ダム=
普久川の登りはチームメイトのオバラさんがやりたい放題。
終始1本牽きです。
私は10番以内くらいの位置で苦しみながらも何とかクリア。オバラさんは会話しながら登ってました。強すぎです…
気が付くと周りは知人ばかり。 まるでオーベスト日曜練です。
=~辺戸岬=
1回目の補給所で
ボトル(水)を1つ取る。5番手くらいの位置にいたので難なく取れました。
補給所の後のアップダウンでは何度か激しい篩いがけが図られました。
西谷さん・オバラさん・それからモリモト選手、タカオカ選手らと回してペースを上げますが後続を切り離すほどの鋭さはなく、続きません。というか後続に強い選手が結構残ってるのです…
ただ集団内でオーベストジャージがよく目立っているのは何だか興奮します。
=宜名真=
異例のハプニングが発生。原因不明のアクシデントによりレースがストップ。
おいおいおいおい・・・・
結局200kmの全選手が一旦レースを中断する形になってしまいました。
やる気は限りなく0に近い状態。もはや帰りたいくらいです…
公道封鎖の市民レース。 限界はありますね・・・
10分以上のブランクの後レース再開。
やる気が出ない~~~・・・・
=2回目普久川ダム=
またもオバラさんが炸裂。まるで遊んでるかのよう…
あの方にはレースがどう映って見えるのだろうか?
私は先頭集団の中でフツーに通過。とにかく長めの登りは苦手なので遅れが出ない程度に踏む方針です。
これまでの疲労もあってかギアが1段くらい重く感じました。それもそのはずで後で見てみたらスプロケが12-23Tがついていました。
でも意外と12-23は細かいギアチェンジができるの沖縄みたいな長いレースには結構使えるかもしれません。ちょっと不安ですが私みたいなペダル垂直降下型の人間にはぴったりです。
=安波~源河前=
安波の長い坂でタカオカ選手が強烈ペースアップ。何とかローテに絡むが間もなくリストラを受ける。
武井選手、モリモト選手、タケスエ選手、マツキ選手、オバラさんら力のある選手が列車に乗車。
オワッタ…
ここでかかることは流れからしてある程度予測はしており下りで集団前方の位置を死守していたのですが力不足で遅れをとってしまいました。
ここでの遅れが今回のレースの一番の後悔している部分です。
致命的かと思いましたが後ろにもまだまだ竹谷選手、西谷さんなど優勝候補的選手が残っていたので諦めずに踏む。
逆境がやる気が増長させます!
アップダウン区間で集団は完全に固定。
竹谷選手、ナカオさん、マスダさんがいる
うまく協調できれば前を捕まえられるかもしれない!
…と考えるも集団はうまく機能せず。
ペース上げる気はないし、ローテは回らないし・・・・
まるでサイクリング会・・・・・。
仕方がないので海岸への平地・下り区間で竹谷選手と2人でペースアップを図る。
少しは活気づけることができたかな?
何とか前方集団とのマージに成功。
しかし時すでに遅し。ロジャース選手、カラタユー選手、タカオカ選手、武井選手、モリモト選手らのスペシャルシャトルは既に発射済み。
苦しいぜ~!
=源河=
オバラさん・ナカオさんとともに集団をコントロール。オーベストでペースを作っていく。
苦しいですが楽しいです! エンドルフィン出まくりです!
あとコウサカさんがとても強力でした。間違いなく日本最速の監督です!
=~ゴール=
オバラさんがリーダーシップを発揮し集団を統率。ローテを機能させるべく集団の力のある選手一人一人に檄をとばしている。
スゲーーー!!
ラスト5kmくらいまでのところで武井・タカオカ選手シャトルからこぼれてきたモリモト選手・ロジャース選手を吸収。集団は妙な活性化を覚える。
ラスト3kmでロジャース選手が超ロングスプリントをしかける。かなり変態的で集団は凍りついてましたがオベ勢で何とかアタック潰しに成功。チームプレイが円滑に機能しているのが感じられました。
最後は自分が脚が残っていたこともありナカオさんからエース指定を頂き、チームのアシストを受ける。
ラスト1.5kmでオバラさんが怒涛の1本牽き。最高の発射台を作って下さいました。(本当に感謝しています!)
そして最後の500mは自分の仕事。大腿四頭を目いっぱい壊して踏みこみなんとか集団の頭を獲ることができました。
順位は結局総合4位。
前の3名を逃がしてしまったことは心残りですが、自分の果たすべき仕事はしっかりできたかと思うし、力を出し切ることもできました。
力不足を感じさせるシーンはいくつかありましたが、ほんの少しだけ(2mmくらい)沖縄国際200kmを走る自分がイメージできました。
オーベストは最高です!
今年はチームのために何もできませんでしたが来年はTR選手としての自覚を高めてしっかりチームに貢献できる走りをしたいと思います。
やっぱり沖縄は最高だなぁ~!!